第19章 《 side S 》とっておきの、恋
そうやって笑っていると、いつの間にか目の前には静雄がいる
……一瞬のうちにベッドに倒される、私の上半身……
「彼女できたら一緒に来てぇなとか、食わせてやりてぇなとか、見せてやりてぇなとか、俺なりに色々思ったことあるし、
でも好きな奴とか彼女とかできたことなかったからさ、
でもやっと、俺に相応しい奴に出逢えたって気がするからさ、
だから……なんだ、その…俺に、幸せにされろよ」
上に乗っかっている静雄の照れた表情が、なんだか今はすっごく可笑しい
だけど、可愛いかも
「じゃあお言葉に甘えて、幸せにされてみようかな…」
彼の首に両腕を回し、触れるだけのキスをした