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【デュラララ!】究極選択Ior S

第17章 直接対決




「まあその辺に適当に掛けてよ」

嫌味ったらしい口調で言う臨也さん


それに対して返事をしない静雄




やだな…この重っ苦しい雰囲気。



そう言えば臨也さんと静雄と3人で会うのは初めて


本当に、仲悪いんだ……



静雄は私のそばからだいぶ距離を開けて座った

こっちを見向きもしない


まるで初めて会ったかのように。



胸が痛くなった




沈黙がとても長く感じる

私が何か言うべきなのかとても迷った

こんなに重くて気だるくて、気分の悪い沈黙は初めてだった



その長い長い沈黙の末に口を開いたのは臨也さん





「提案があるんだけど」

私が少し体を後ろに向けてみると、そこには将棋盤に置かれた黒のナイトと白のナイトがある

向かい合う駒の間に置かれたのは、白の面を上にしたオセロの駒




「まず1ヶ月、をシズちゃんにあげよう」

「……へ?」




意味がわからない

ああ、頭がクラクラしてくる…

さっきまで「俺が幸せにする」なんて言ってたのに、どうしていきなり…




「1ヶ月ってどういうことだ」

「シズちゃんと1ヶ月、俺と1ヶ月付き合うんだよ

その後、がどっちと付き合うか決める」



静雄はかなりイライラしているように見える

ポケットから煙草の箱を取り出し、一本口に咥えた




そして何かを思い出したように煙草を口から外し、初めて私の顔を見た



「なあ、昨日、俺がどういう気持ちでお前と付き合いたいって言ったのか分かってんのか」

「……ごめん」

「こんなことしないと決めれねぇのかよ……」



臨也さんから提案された方法には正直驚いてるけど、これはこれでいいと思ってる

静雄には悪いけど、こんなことしないと決められない。


それを口に出して言ってしまえばどうなるか、粗方察しはつく


「ごめん」と小さく呟いても、返事はなかった




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