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【デュラララ!】究極選択Ior S

第14章 煙草の匂い





「……付き合う?」


「そう。俺とお前が、付き合う」


彼は目線を逸らさない

真剣に言っているのが伝わってきた




「迷ってんだろ?」

低く響く声に対して私は素直に頷いた


自分がどうしたいのか分からなかったし、何より無意識のうちに臨也さんの事が脳裏を過ぎったのが気になる



「じゃあさ、教えてくれ」

「何をですか?」


「俺のこと、好きか?」



私はじっくり考えることも無く、すぐに頷く

考える程のことでもなかった

静雄さんのことは本当に好きと思えるから



「じゃあさ、それは恋愛感情なのか?友達…なのか?」

「多分…恋だと思う」

「俺のことは好きだけど、臨也の奴が気になる、ってことだろ」

「凄い、お見通しなんですね」


「まあな。」



彼は笑う。


何処か寂しそうな笑顔で笑う。


私も何か物足りない感じがしつつ、微笑む。




「本当に幸せにする。
お前を幸せにできる自信しかねえんだよ。
俺は、あいつよりもまともな人間だっていう自信はある。
お前を悲しませたりしない」



彼のまっすぐな目

純粋な、透き通った瞳をしていた




「ねえ、静雄さん


あなたの事が好き。」




「ああ、俺もだ

お前を幸せにする役割、俺に任せてくれないか」




「……私を悲しませないって約束できるなら、付き合ってください」




「分かった。
でもな、俺は悲しませないとかそんなんじゃない

幸せにしてやるよ」





「ありがとう。」




目に溜まっていた熱い液が、頬を伝った









……臨也さん。























ごめんなさい

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