第6章 独占欲 (裏
咄嗟に抜いて、シーツの上に精を放出する
「はぁ…ふぅ………」
ぐったりとの上に倒れこんだ
ちょうど俺の顔が彼女の胸に収まって、心臓がドクドクと波打つのが聞こえた
優しく髪を撫でられる…
なんだかすごく安心した
ちゃんと好かれてるんだなって。
「ラブ。俺もが好きだ」
愛してる
って言うにはまだ早いな
「なに言ってんですか」
そうやって笑う彼女が愛おしい
「でもよかった。私、臨也さんに好きって言えた」
その口調からして、穏やかな表情をしているのが分かる
「ごめんね。昨日の…」
「気にしないでください、もう言えたから」
なんで口を塞いだのか、とは聞かれなかった
暗い話はしたくなかったんだろう
しばらくたわいもない話をして笑った記憶がある
その日はいつ寝たのかも覚えていなかった
激しくしてしまったから疲れていたんだろう。
気づいたら次の日の朝になっていて、は俺に抱きついたまま寝ていた
スースー寝息を立てて寝る彼女はなんだか幼く見えた
当然2人とも裸のまま。
裸で抱きつく可愛いの姿にまた勃ちそうになったとき、波江さんがドアを開けた
さすがに焦ったな…あれは。
「ゔっ…」って一言だけ残して去って行かれても気まずかったんだけどね。
すごく嫌そうな顔してたし
まあ、相手がだったことだけが救いだった
文具屋で何度か会計をしてもらったことがあったらしい。
「すみません、お恥ずかしいところを見せてしまって…」
と彼女は必死に謝っていた
俺たちが裸でベッドに入っていたことは多少引かれたけど、元々のことは愛想のいい店員だと思っていたらしくて…
「手下にしたいわ。ここの事務所で雇わないの?」
なんて言ってた
はどうやら、少し年上の人に好かれるタイプらしい
……シズちゃんにもね。
波江さんと楽しそうに話すの首の痕を見ながら、苦いコーヒーを啜った