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【デュラララ!】究極選択Ior S

第5章 関わるな


「それで、あのクソノミ蟲野郎にはめられたって分かった俺は、臨也のマンションに向かった」

セルティが頷く

俺は煙草に火をつけた

「そしたらな、電車のホームで見た2人組の片割れが、偶然臨也だった」

セルティがPDAに文字を打ち込む
《そのもう一人は誰なんだ?》

「いや、分からねぇ。でも一つだけ分かったのは、
一緒に居たそいつ、明らかに女なんだよ」

《臨也の仕事相手じゃないのか?》

「いいや、違うと思う。もう夜も遅かったし、
鍋の材料あったかな?なんて話してて、
多分あいつら、一緒に飯食ったんだ」

PDAも使わず、動きもしないセルティ

「おかしいと思わねぇか?」

《確かに危険な匂いはするな》

「あのノミ蟲、あの女を家に連れ込んでどうにかする気だ」

その後俺は
気持ち悪りぃ…と一言付け加えた


《ところで静雄、昨晩は私も池袋にいたが、
あのクソノミ蟲野郎!ぜってぇ殺す!
ってセリフ、ヘルメットしてても聞こえたぞ?》

「まじか…俺そんな声でけぇのかな」

ちょっと恥ずかしくなった
セルティは笑うような仕草を見せた

「まあ、話聞いてくれてありがとな。
仕事あるんだろ?行ってこいよ」

《そうだな、行ってくる
また何かあれば聞くからな》

俺とセルティは互いに小さく手を振り、別れた


気になる

ノミ蟲野郎、何か企んでやがる…

一緒にいた女はどういう関係なんだ…
気持ち悪りぃ…

とうとう女にも手を出しやがったか。

女の方も何考えてんだよ…
あんな奴のどこが良くて一緒に居んだよ

男遊びしそうな奴ではなかったな
騙されやすそうな、あどけない感じだった


ああそうだ…絶対そうだ。
臨也の野郎…
また人を騙しやがって…

次会ったら殺す……



そして静雄も仕事に戻る。

この日静雄の仕事が休みなら、
二人は出会っていなかっただろう




の心も、今後ずっと、揺らぐことはなかっただろう…
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