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【デュラララ!】究極選択Ior S

第27章 《 side S 》セルティさんと新羅さん



「おう!セルティじゃねぇか。買い物か?」


街で噂の首なしライダー
可愛らしい猫耳ヘルメットの女性…?がそこにいた

野菜売り場の隣で黒いライダースーツは、かなり浮いている感じがする

彼女はPDAに文字を打ち込むと静雄にそれを向けた

静雄は何だか照れ臭そうに笑い、左手に持ったカゴを右手に持ち替え…

私の右手を握った


【さん、だったかな
静雄からは色々聞いている
もし暇なら一緒に昼飯どうだ?】

静雄から色々聞いている…?
何だか恥ずかしい言葉の響き…

「おいセルティ、俺から色々聞いてるとか言うなよ!」

右手が少し強く握られた

【まあそう照れるな。どうだ、来るか?】

私は静雄の顔を見て、軽く頷いたのを確認して同意する

「迷惑でなければ…」




ーーー首なしライダーことセルティさんーーー

名前は静雄が言っているのを聞いて初めて知ったけど、
存在自体はずっと前から知っていた


臨也さんが


臨也さんが。



そうだ、あの日

臨也さんのところにいた私に、
「幸せにしてもらえよ」って言われた夜


バイクに乗ったセルティさんとすれ違った

酸っぱい思い出だなぁ…



セルティさんが近くにいると不思議な感じがする

それは今も変わらない

どうしてだろう?

まさか本当に首なしだなんて…


だとしたら…

臨也さんの部屋にあった“首”はホンモノだったりして………





「?」

「ひっ…….」

セルティさんが慌てた様子で、静雄が持ったスーパーの袋からペットボトルを取り出す

私が飲みたくて選んだレモンウォーターだ


【今日はちょっと日差しがキツいからな
ほっぺたに当てれば冷えるぞ
ジュースはうちに来て冷やせばいいんだから】


優しいなぁ…



「あーもう、彼氏の役割奪うなよ」
呆れたように笑う静雄と、笑うような仕草を見せるセルティさん

私が礼を言うと2人は再び歩みを進めた

「そういやお二人の接点は?」
「…アレだな」

頷くセルティさん

「アレ…?」


「初めて会ったのは俺が高1の頃だったかな


ど変態の知り合いの同居人が、セルティだったってわけだ」



ど変態の知り合い…?



え?


ど変態?


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