第26章 それは突然の。
「まあ……なんだ、その、大変だったな」
俺は突然の出来事を振り返りながら、未だに床に座り込むを抱きしめた
小さく震える肩
刃物を向けられたりして怖かったんだろう
「…顔上げろ」
今俺がしてやれることは、優しく唇を重ねることくらいだ
「…?
……なんだよ……笑ってんのかよ」
顔を上げたは、口元に手を当ててクスクス笑ってた
「なんで笑ってんだよ」
泣いてないことが嬉しくて、ほっとして、頭を撫でながらキツく抱きしめた
「2人とも、かっこよくて、なんか、ドラマみたいだったよ」
やっぱこいつは、とんだ変わりもんだ