第1章 初めまして
私が作曲していた曲を姉は様々なオーディションに応募していたのだ。
シスコン妹の私大好きな姉は、私に才能があると信じ都内で音楽関係者に融通の利く仕事につきオーディションの話を真っ先に仕入れその度に私が今まで作曲した曲を応募していた。
恐るべきおねーちゃん。
そこまでならいい。
その応募した曲がまさかの審査を通ってCDになって世間で流れるようになったなんて。
田舎に帰りたい。
都会はお腹が痛いよー。
そんなの気にせずYOUやっちゃいなよなんて軽いノリのこうなったおねーちゃんを止めるのは骨が折れる。
だからもう、面倒だから流れに身を任せることにした。
打ち合わせにはおねーちゃんもいるみたいだし、きっと気合入れて朝から身だしなみとかもセットしてくれるだろう。
当日まで時間もあることだし私はまたピアノを弾くことにした。
私の癒し!!!!!