第30章 明日へ
菊地原『へこむぐらいなら言わない方がよかったんじゃ?』
恵土「…
あった…はずなのに……
ここに…家も、皆も……(ぶつぶつ&ずーん」
秀次『まだ整理がつき切ってないだけだろ。
白帝を返せば落ち着くか?』
恵土「いや、いい。
大分と落ち着いた。
今は違うってことも、ちゃんと解ってる。
でもその上で…
ここにいたはずの皆と…
近界にいたはずの皆と、笑い合いたかった…
楽しんで、笑い合いたかっただけだ……
悪い^^;
急に困るよな、こんなの(苦笑」
地面にひざまずいた状態から、顔をあげて笑いかけると
那須が少し地面に左膝をついて、顔を向けながら…
那須「微笑)困りませんよ。
いつだって付き合ってくれたじゃないですか。
大したことのない愚痴でも
どんなに下らないことだって…
とても楽しそうに、笑ってくれましたから^^」
恵土「…」
那須「病弱だった私を…
部屋にこもりがちだった私を
助け出してくれて、ありがとうございます(微笑)
おかげで…
私は、とても幸せなんですから^^//」
動き回る楽しさを知った。
走って、撃ち抜いて、考えて…
その積み重ねが深くなればなるほど
それらが無かった日々が…
その時間が、とても空虚だったように思えた……
よく一人でいることが多かった…
それでも、そこから連れ出してくれたから……
熊ちゃんに出会って、那須隊ができて…
とても、一日一日が楽しくなっていった……
恵土「私が…?
いなくても鬼怒田さんにでも相談してれば同じこt
那須「あなたが居てくれたから…
とても楽しかったんです。
お花見でも潮干狩りでも紅葉狩りでも雪でも…
たくさんの幸せをもらいました(微笑)
あなたが居なかったら…
私はきっと、まだ一人だったと思うから^^//」
熊谷「二度頷)うんうん
私も恵土先輩が居なかったら
教えを乞いに来なかったと思うし、玲と出会うことも…」
日浦「私もきっと誘われてませんでしたし^^」
志岐「同じく(頷&微笑」
那須「あなたが自分を無価値だと決めつけていても
そのあなたに救われた人が、ここにいるんですから(微笑」
そう言いながら、満面の笑みを浮かべて手を差し伸ばした……
いつも、そうされてきたように…
今度は、自分が救おうとするかのように…