第30章 明日へ
ぶおんおんおんおんおんおおおおおおおおおおおおおんんんんんんんん!!!
太刀川「ぎゃああああああああああああ!!!!!;」
風間の声を聴いた直後、凄まじいエンジン音が響き
今までに見たこともないとんでもない勢いで発進するジープ
(時速120km、人のいない場所のみ通り中)
陽太郎「恵土!右だ!!」
恵土「あいよぉ!!」
ぎぎぎぎぎきききっきっききっきっきいいいいいいいいいい!!!
時速を全く緩めず、ハンドルを急転回させ
車体ごと一気に直角で右に曲がる中
太刀川「うぎゃあああああああああああ!!!!!;」
風間「…;」
思いっきり後ろでは
風間の右隣に座った太刀川が、慣性の法則故か風間側に押し付けられていた。
ちなみに速度は全くゆるんでいない上
同時進行で直進し続けていた;
陽太郎/恵土
『いやっほおおおおおお!!!♪(両拳上げる)/いやっほおおおおおお!!!^^♪風が気持ちいい~♪(微笑』
太刀川「アクセルゆるめてえええええええ!!!;」
風間「叫ぶな;舌を噛むぞ」←経験済み
太刀川「え!?・・;」
恵土「ピクッ)!」
淡々と語られた直後、何かを感じたのか
即座に左へと急ハンドルを切りながら直進し
ぐんっ!!!
太刀川「タイムタイムタイム!!;」
風間「落ち着け;(汗」
太刀川「押し倒してごめんんん!!;」
風間「大丈夫だから冷静になれ」←いたって冷静
小さな川の隣の細道へと進み、あろうことか…;
太刀川「そこ道ない道ない!!;危険んんんん!!;」
道端にあったブロックにタイヤを乗せ
今までの勢いを利用しながら壁を走り
フェンスを乗り越え、道路へと戻った。
太刀川「うっぷ;」
風間「体を車に預けろ。僅かだがマシになる」
そういう中、速度がさらに上がり
太刀川「え;
ちょっと待って;やめて;」
壁にぶつかるギリギリの所で
恵土「陽太郎!こっち来い!!」
陽太郎「了解!!」
その直後、陽太郎が即座にシートベルトを外して右へ寄り
風間も同様に右へ寄った。
そして、車体の左側が上がり
右に曲がるようハンドルを動かし、斜めになりながら時速120kmぶっ飛ばし
太刀川「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!;;」
道なき道を疾走していった…;