第30章 明日へ
横たわっていた体を
ソファーから起き上がりながら腰かけて言う恵土に対し
淡々と拒否する菊地原だったが
恵土「なんだよー。
そういうの滅多にないんだぞー(ぶうぶう」
歌川「そうだぞ。
少しぐらいは受けた方がいい(ぶうぶう」
菊地原「何でブーイング受けなきゃいけないんだか;(溜息」
ブーイングを受けながらも
恵土の首に両腕を回して抱き締め、頭の上に顎を乗せる
恵土「お前ってばよくそうしてるよね」
菊地原「うるさい。
それはそうと…
風間さんと太刀川さんとチーム組んでたんでしょ?一時期」
恵土「うん、結構長かったね。2年10か月ほどだった」
菊地原「なのに何で太刀川さんの所にはいかないの?」
恵土「んー。
そりゃまあ…模擬戦模擬戦うるさいから(遠い目」
菊地原「ああ、なるほど」察した
そう言いながら恵土の湯のみを取って飲んだ。
歌川「間接キス!!!??;)!!///」
菊地原「で…風間さんのこと好きなんですか?」
歌川「ぶう!!!!;」
突如、いきなりの言葉に飲み物を吹き出し
恵土「ん?好きだよ、人として。
男として意識してないから気にするな」
歌川「ええええ!!!!;」
衝撃的な一言で絶叫した
菊地原「もー」
菊地原&恵土『歌川うるさい』
歌川「すみません!!;」
菊地原「どこら辺が好きなんですか?」
ぱら
ページをめくる中、一つの問いかけから
ある事態が始まった…
恵土「ん?そうだなぁ…」
そんな折、風間は扉の前で開けようとしていたのだが…
次から次へと出る言葉に固まって止まった
恵土「いつでも冷静沈着で広い目で物事を見極め、なおかつ即座に対応することが出来る。それ故かきくっちーのサイドエフェクトの有効性を見抜いて、誰よりも早くスカウトできていた。他人への評価・対応が正当かつ平等にできる。なおかつ偏った意見もなく、辛辣な物言いもあるが全て理にかなっている。本人のためになることを言うことが多い。なんだかんだ言って優しく、誘いに関しては否定することが難しい。無下にしない。相手のために厳しさを見せることができる。髪の触り心地がいい。真っ直ぐ向き合ってくれる。本質を決して見逃さない。真面目でよく考えている。悩みを持ちかけると、誰よりも真剣に考えてくれる。向上心が高い」
その言葉はまだ序章に過ぎなかった;