第29章 田中隊
秀次「俺にとっては…
生きているだけで十二分過ぎるぐらいだ…
父さんと母さんと兄さんは交通事故で死んだ。
姉さんは近界民に殺された。
俺にもう、血の繋がる家族はいない。
親戚もいなかったからな…
だからこそ、思うんだ…
居るだけで、近くに感じていられるだけで
俺にとってはもう…奇跡以上なんだと(ぎゅうう)
だから…
そんな風に思うな……
お前とこうしている以上の幸せはないんだからよ」
目に涙を浮かべ、鼻声で呟く秀次は…
必死に離すまいとするように、今までにないぐらい強い力で恵土を抱き締めていた…
掛け替えのない命と、惚れた人に対する想いと共に……
恵土「…うん…
ありがとう(ちゅ」
秀次「!?///(驚」
恵土「じゃあ
父上と母上と姉上と祖父上と祖母上にも
きちんと紹介しないとね(にや)
私の人生よりも何よりも大事で
大切なことを教えてくれた人が、今目の前にいるってさ^^」
秀次「ば!//
先に誓ってから後でにしろ!//;(ぷいっ」
恵土「にやにや)やっぱかわいい」
秀次「黙れ//」
恵土「耳まで真っ赤♪」
秀次「うるさい////」
恵土「あ、赤さが増した^^//」
秀次「黙れと言ってるだろ!!//////(ぼしゅーっ!!」
恵土「赤い//(にや」
秀次「お前も赤いだろ//;」
恵土「秀次の方が赤い!//」
きゃいきゃい下らないやり取りを交わしてから墓前で…
恵土「とりあえず、ありのままに生きる!^^」
秀次「幸せになれよ」
恵土「秀次と一緒以上の幸せが考えつかん」
秀次「なっ!///
ったく//;(ぷいっ&ぶつぶつ」
恵土「ぷくく^^//♪」
秀次「絶対わざとだろ//;(睨」
恵土「…皆と一緒に
幸せを感じて笑って、共に過ごせてさえいれば…
それだけで、私は幸せだな(微笑」
秀次「お前らしい幸せだな(苦笑&溜息」
恵土「あと秀次と二人っきり^^//♪(キラン」
秀次「黙れ//(ぷいっ」
なんだかんだ言いながら
互いが近くにいることに、喜びと嬉しさを感じた…
そして二人は、とても幸せそうに笑った…
恵土&秀次『^^』
失ったからこそ解る
大切な人の存在を、互いを想う温かさを
すぐ近く(隣)に感じながら……
(12月30日PM3:23~31日AM0:10更新、939~957(19ページ))