第29章 田中隊
恵土「…でも、私は皆を殺した張本人d
秀次「まだそんなことを言うつもりか!!??」
恵土「ビクッ!)!」
秀次「お前は、村人に手をかけたわけじゃないだろ!!」
恵土「…私は、自分の幸せを望む資格はない」
秀次「何がそこまでお前を
恵土「今でも声が聴こえるんだ!!」
秀次「…?;(汗」
恵土「震)…今でも…
この手に血が触れて、殺される場面が次々に浮かんで
死んでいく際の想いが全て伝わってくる」
手を広げて見つめる中、ある光景が被さる
村人たちがトリオン兵に殺される際の
村人たちの最期に抱いた思いと
トリオン兵が村人を切り裂いた生々しい感覚
恵土「それを感じられるようになるぐらい
精神に余裕ができるまで、私は……
トリオン兵を全て根絶やしにしたんだ…
殺しを禁じていたはずの日本刀で……
血みどろになりながら…
殺さなきゃ、殺されていたから……
私が殺したんだ…(震)
一族の不殺の歴史に泥を塗ったんだ…(拳握&震)
怖い…
また、自分が生きることで…誰かがッ……
そうなるくらいなら、死んだ方がマシなのに…
私はもう、数え切れないぐらいの死体の山の上に立ってる。
今更、普通の人の幸せなんて望めるわけが
秀次「知るか、そんなこと」
瞳までもが震え、頭を抱える中
歩み寄りながら、その手を取って握り締め
引き寄せるや否や抱き締めた。
恵土「!!私は汚れて!」突き放そうとするも
秀次「知るか(ぎゅうう」尚更に強く抱き締める
恵土「何でだ…
どうしてそこまで!!;
私なんて、存在する価値さえもないのに!!;(震)
哀れみか!?同情か!?
そんなのはまっぴらだ!!;
余計なお世話だっ!!!(涙目」
今にも泣きそうな、そんな悲痛な引きつった声が響く
精一杯の抵抗として紡がれた言葉が…
秀次「俺にとっては
一番存在し続けていて欲しい人だからだ」
しかし、それをも壊す言葉が返された…
幼き頃から変わらぬ想いと共に……