第29章 田中隊
抱き締める中、泣きじゃくる恵土に対し
若干おろつきながらも、よしよしと背を撫でる秀次…
恵土「愛してるよ秀次いいいい;;;」
秀次「解ったから落ち着け;
小さい頃からストレートに言ってるが
聞いていた周りの人たちは面食らってたぞ?;」
恵土「周りの人たちなんてどうでもいいいい!;
秀次を愛してるんだああああああ!!;;;」
そんな中、下では…
日浦「どぅわああああ;;」
熊谷「落ち着きなって茜!;」
日浦「だって恵土先輩;
そんなに辛いことあったなら言って下さいよおおお;
水臭いにもほどがあるううう;
それでもそれ以上に
辛かったんでしょうけども;;(ぼろぼろ)
それでも言って欲しかったですうううう;;」
菊地原「号泣し過ぎ;(汗&ぼそ」
那須「そうね…
人には、いっつも何の見返りも求めずに助けて当然で
その割には自分に厳しくしてばっかりで…
少しくらい、自分に甘くしたっていいのにね…」
恵土がいるであろう場所を見つめながら切なげに言う中
太刀川「昔っからこうだもんな;」
風間「ああ;(溜息&汗」
その後、歩み続けていくと
集団墓地があり、拝んでから後…
秀次「…随分と高い所にあったんだな。
祠とご神木は」
恵土「ああ。
そこから下の方で建物を建ててたからな。
ここから村を一望できるぞ?^^b(キラン」
秀次「…」
ぽんっ
恵土「?何で肩に手を置くの?(きょとん」
秀次「…
過去に、どれだけひどい目に遭ってきたかはわかってる。
それが日常となっていて、その分大事だって想いが膨れ上がってるのも…
だからその分、自分を責めるのも解るし
さいなみ続けているのだって解ってる…
けれど、少しでいいから…
それごと、自分を大事にしてやれ。
それで辛そうに思われたり接される方が苦しい。
だから…俺のためにも、そうしてくれ。
一族の墓前で、誓ってくれ。
殺された皆の分、自分を大事にして共に生きると(真剣」
肩に手を置いた後、真正面から向き合い
真剣な表情のまま、恵土に言い放った言葉は…
互いの未来のために思った言葉だった…