第29章 田中隊
恵土「私は…最低なことを;
ぐすっ;えっぐ;(泣き震え」
秀次「ビクッ)!
そんな事で泣くな!!;(あわあわ)
俺は気にしてない!考え込むな!!;」
恵土「だって最低なことをしたああああ!;(涙」
秀次「そんなに泣くことじゃないだろ!!;(汗」
恵土「だって…;
小さい時からそうだったんだ;
視線やらなんやらで判断したりするのが下手で
話しかけられても自分かどうかわからなかったり;
それで無視だか何だか嫌な思いさせたり;
相手が大事であればあるほど見えなくなったり
何を言いたいのかもわからなくなったり;
気分悪くさせてばっかりで;
皆言ってたじゃん;
『お前なんて、いるだけで周りに嫌な思いさせるんだ』って;」
秀次「そんなに思うな!;思い詰めるな!!;」
両肩を掴んで揺する中
恵土「誰も否定する人いなかったじゃんかっ!!;
『消えろ』とか『死ね』とか
『学校くんな』とか『きしょい』とか『きもい』とか山ほど一杯!!;
『存在しちゃいけないものだ』って言ってたじゃんか!!;;」
秀次「おい…;
恵土「こっちの私は幸せ者だ;
これからを生きるために…
皆と一緒に、笑い合うために…
生きるために、前へ進むために
共に、戦おうとしてくれる人達がいる;
それを気付かせてくれる、大事な存在に囲まれて……;;
それでも;
あっちじゃ最近こそ一人じゃないにしろ
私なんかはいない方がよかった!!;
嫌な思いを味あわせることしか出来てない!!;
合わせる顔が無かったらなかったで顔逸らしてた時
秀次だって顔逸らしてくれてたじゃん!
声かけるまで逸らし続けてくれてたじゃん;
気を回して、気を使ってもらってばっかで;
何とか勇気出して絞りつくして
頑張って話しかけたら、同じようなことを後で言ってくれたけれど…
私にとっては初めてだったんだ;
ずっと存在してちゃいけないように言われてた中で
やっとできた…傍からいなくならないでくれた;
最長の一ヶ月所か、何年も;
なのに私は;;(ぼろぼろ」
秀次「泣くな;
いい加減に自分を許せ。
というより、お互いに気まずくなるって解らないのか?;」