第29章 田中隊
恵土「車いす、私が運転して
凄い速度を実感させようか?^^b(キラン」
そう言って車いすに恵土が乗るや否や
膝に那須を乗せて、凄まじい勢いで走って
那須「きゃああああ!!!」
悲鳴をあげる中、道路にある桜の花びらが舞う
坂道に入り、ゴールである公園まで直線コース
そんな桜吹雪の中、花びらを駆け抜け
木漏れ日を受ける中、花びらが降りかかる
那須「綺麗…(微笑」
それに髪を少し拭う中
その光景に瞳をふと輝かせる…
恵土「ゴール!!^^」
そんな中、公園の入口へと辿り着いた…
桜の花びらを纏いながら
それを一杯に受けるように…
なぜか、元気で一杯になっていった…
もらっていくように、笑えていった…
恵土「凄かったな!^^」
そう笑いかける恵土に
那須「微笑)ええ^^」
なぜか笑みがこぼれ、満面の笑みを浮かべた…
木漏れ日の中、満面の笑みを浮かべ合う二人…
それらの想い出はいつでも、笑いを呼び起こしてくれた…
那須「…でも…
一番ショックだったのは
あんなにひどい過去を背負ってるってことを誰にも言わないで
ずっと抱え込み続けていたってことかしら」
沈んだような表情をしながら、呟かれた…
熊谷「…夏祭りの時、恵土先輩が言ったこと覚えてる?
『玲の幸せそうな笑顔を見たかった^^』って。
そう言いながら、抱き締めていたわよね?(微笑)
私も、あぁいう想い出をくれたのが恵土先輩だから
とても楽しかったし、何より嬉しかった」
そう言いながら、笑う恵土を見つめながら
目を細めて笑う熊谷に対し…
那須「熊ちゃん…
そうね(微笑」
微笑みかける
熊谷「今を楽しもう?(微笑)
せっかく、こんなチャンスをくれたんだから!^^」
那須「ええ^^」
そして…
力強く頷く中、日浦もまた話に加わろうと抱き着いてきた。
日浦「何の話をしてるんですか?」
熊谷「なーいしょ!^^」
日浦「えー!!;」
那須「うふふ^^♪」
楽しそうに笑う中、今日もまた一日が過ぎていく…