第29章 田中隊
しかもそれは伝説として語り継がれており
当時の的も取っておかれてあるのだとか…;
そして通り過ぎる中
わいのわいのと盛り上がられながらも
未だに攻撃を続ける二人と共に
自分の隊の部屋へと入っていった…
恵土「ふらふら)眠気がやばい;どうしよう;(ぼそっ」
そう呟きながらも
ふらつく恵土に対し、ようやく攻撃がやんだわけなのだが…
ぷるるる♪
恵土「もしもし。あ、沢村か。
そっちはどうだ?
そっか。視覚投影も補助もほぼ完璧か」
沢村『はい。
まだ恵土先輩ほど完璧ではないですけど』
恵土「大丈夫だ。
まだまだいける。
成長なら、アタッカーの二人に負けてないぞ?
なんたって音痴から補助にまわせるぐらいなんだから」
沢村『一言余計です!;もお!;(ぷんぷん』
恵土「とりあえず沢村…
また、ここで泊まり込むわ。
玉狛支部でまた練習中だろ?できれば伝えといてくれ」
沢村『あ、解りました。伝えておきますね』
そして通信が切られる中…
再び、対戦相手の情報と向き合っていた
二人は互いに対してランク戦をしに行ってしまったそうで…
恵土「…こいつらとは一回単独で戦ったことがあるな。
玉狛第一で。
でも慢心したらいけないし、きちんとやらないと」
下調べから戦術まで、全て書き出すこと5時間…
風間「?まだ明かりがついている」
太刀川「まだ誰か残ってんのか?」
ランク戦が終わってから作戦室へ戻った際
夜中の0時を過ぎていたわけなのだが…
未だに明かりが消えていないことにのぞきに来ていた…
恵土「すーすー」
そしてのぞくと…
机に突っ伏しながらも鉛筆を握り締めたまま眠る恵土がいた
太刀川「なんだこりゃ!;
山ほど紙が散らばってるし!!;」
風間「これは…」
一枚を拾い上げて読むと…
そこには、相手チームの戦術と
自分たちの戦術が山ほど書かれてあった。
こう攻撃が来ればこう返す。
返し方をきちんと見ていて、把握していたのは明らかで…
今までどう攻撃してくるのかも、返し方も
それを受け続けたり攻撃を返していたりしたのは
それらを把握するためだったということが判明した。