第5章 クリスマス
~集合8分前~
嵐山「結局の所、来そうにないな」
時枝「そりゃあ
恵土先輩を侮辱されただけで、あんなに取り乱しますし」
というのも、また昔…
木虎は恵土の過去について、迅から聞いたのだった。
いずれ、知っておいた方がいいとの考えのことから
そして、トリオン兵を斬りながらも
きちんと礼儀を忘れず、礼をする恵土に対し
その模擬戦を行っていた、本部の方では
数々の人たちが無論見ており…
その人たちの中で、男子たちが…
「やっぱり違うよなぁ」
「そうそう。
それでも、あの暴れようったらないよな」
木虎(当たり前よ。恵土先輩なんだから(にや))
なぜか本人よりも嬉しそうな木虎だったが
次の言葉で、豹変することになった…
「でも…あれだよな。
やっぱトリオン兵を昔切りまくってたんだってな」
「過去の残ってた映像見たけど
あんなに血まみれだったとはな…」
「あんな過去があるのに、何で玉狛に居れるんだろうな」
「さあ?
あの過去も言葉も、全部作り話とかだったりしてな^^」
「かもなぁ~^^ありえないし」
『あっはっはっはっはっ!』
木虎「…ふざけるんじゃないわよ(ぼそ」
『え?』
木虎「黙って聞いてたら、好き勝手言いたい放題言って…
あんた達は、恵土先輩の何を見てきたって言うのよ!!??
本当は泣きたいのに泣けないで!
苦しんでいるのに表にも出そうともしないで!!
誰よりも相手の幸せを願って
自分の苦しみとかそういうのを押しつぶしてっ!;(涙目)
それで相手を苦しませたくないって…
いつだって幸せを感じられるように
どんな人にでも差別せずに、いっつも気を使い続けて…
それのどこが化け物だっていうのよっ!!!;(怒&涙」
「え;」
「いや、その;」
木虎「あんな目に遭って…
耐えられる方が無理に決まっているでしょ!!!??
それでも、必死に耐えているのに…っ
あんた達に、恵土先輩の何が解るっていうのよ!!!!(きっ」
拳を振りかぶる中
その右拳の腕を掴んで止める嵐山がいた。