第28章 想い
恵土「…そういう反応、小さい頃から見飽きてるよ。
小さい時は制御きかなくって
見えてるって解った途端、気味悪がって
電波だのなんだのと
精神がいかれてるだのなんだの…
一回、カウンセラーに行った方がいいんじゃとか
ってこれは違うか、心がきつかった時のだし。
まあ…
よく思われない反応バッカだったよ(溜息)
筒抜けだったし。
思考も見える感じる、
相手が感じていることも感じる、
魂が霊界においてどの位に居るのかまでわかる、
現在世界を成り立たせてる神がどう思ってるのかまでわかる」
『最後の何気にすげえ!!)!?;』
恵土「…もう、うんざりなんだよ。
こんな能力も…(うつむく)
勝手に相手が向いてる分野まで見える。
感じていることも、思ってることも…
勝手に目に映って来るし
黒かったら不機嫌やら怒りやら負のオーラやら
白かったら浄化やら聖なるオーラやら癒しだかなんだか…(溜息)
正直言って、もうしんどい;(はあ~あ;」
『っていうか、どこからどこまで見えてるんだ?;』
恵土「向き合えば全部見えるし感じる。
今まで何やってきたのかも全部。
といってもこれは見ようとすればの話か」
遊真「だから
リリスたちが近界民って言っても驚かなかったんだな」
恵土「頷)言わずもがな。
切羽詰まって逃げてきたって所が見えたし感じた。
互いが互いをどれだけ大切に想って護りたいのかも」
迅「あ。
だから俺に、見えないものが見える苦しみは解るって言ってくれたのか」
恵土「…同じ経験、あるだろ?」
迅「…まあ…確かにあるな^^;」
恵土「…オーラまで見えるようになって。
今では見ようとしなければ
見えないように、自力で制御できるようにはなった…
それでも
この世界は残酷だ…
こんな所で生きていたくはない…
紛争もあるし伝わってくる
それはあっちでも変わらないんだが…
色々と話さないようにしている分、溜め込んじまうのかな…」
頭をかきながら暗い瞳で呟く中…
『すっげえ話し辛い!!;)・・;』
反応の返しようがなかった;