第28章 想い
迅「ぽろっ)…そうだ…
俺は……
あいつが幸せを感じて、笑っていて欲しかった…
心の底から、笑顔を浮かべて
一緒に腹の底から声を出して、笑い合って…
どんなにばかげた事でも……
あいつは、いつだって……」
『戻れるよ。帰ろう^^』
不思議と、そんな声が聴こえる…
緑川「今からでも戻れるよ!!
その男を気絶させて、早く二人を救出しないと!!」
遊真「いや…
その必要はなさそうだぞ?(微笑」
親指を向けながら言うと
ばりぃん!!!!!!!
中から、何かが割れた音が響いた…
それは、白帝が自らに張っていた結界が
秀次の想いによって、破られた音…
(891ページ参照)
迅「とりあえず、この男を気絶させるか(微笑」
涙を拭きながら呟かれる言葉…
緑川「うん(微笑」
遊真「目的というか
記憶ごと持ってった方が早そうだな(微笑」
遊真が持っていた、思うがままのトリガーで
記憶を読み取ってから後、気絶させた。
その折、中から聴こえた…
『「白帝」起動!!!!!!!』
その声が響く中、黒い球体に亀裂が入る
その頃、恵土もまた
意識が戻るのを隔てている
「闇の壁」に辿り着き、日本刀を振りかぶる。
秀次&恵土『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』
日本刀が振り抜かれると同時に
あちらでも、白帝の刀を振り抜かれていた…
ばりぃん!!!!!!!
突如として、その音が同時に響く…
(906ページ参照)
黒い球体に横一文字に斬れた跡がついたすぐ後
その中から声が聴こえた
恵土「秀…次?
何で、白帝が起動して…」
秀次「…帰るぞ…一緒に(微笑」
恵土「…ああ(微笑」
その直後、手を繋ぎ
白帝を発動させた際に纏う装束を、共に纏った二人が
ばりぃん!!!!!!!!
黒い球体を破壊しながら
共に、三人の前へと現れた…
光を、その身にまといながら…