第28章 想い
緑川「急に発案して
俺だけ参加できないって知った時だってそうだった!;
それがわがままだって理解してて、解ってて…
それでも、俺一人のために
2日も付き合ってくれたんだ!!
25日が終わってから
26日と27日の間、ずっと…
何度でも何度でも付き合ってくれたんだ…
恵土先輩はいつだって…
自分よりも人ばっかりで!!
自分のことなんて、後回しにしてばっかりで
大切になんて微塵もしたことなかったから!!;
だから…怒ってるんじゃないの?
迅さんは…
そんな恵土先輩が好きだから、護りたいんじゃないの?(涙」
涙を流しながら、上目遣いになりながらも
右腕にしがみついたまま、尋ねかける…
その言葉と同時に、脳裏に浮かぶ
共に笑い合った日々も
下らない事をやって、怒られたり
フラッシュバックして泣かれたり
最後には、共に…
昔のように、笑い合っていたことを…
迅「…恵土…」
一緒に笑い合うために、押さえることを忘れていた…
それを自覚すると同時に、動きが止まった…
ただただ一緒に笑い合いたかった…
ただ、一緒に日々を過ごせるだけで幸せだった…
いつだって受け入れてくれる
そんな居場所も、その向けてくれる笑顔も…
いつの間にか全部が大切になっていて…
だから、護りたかった…
その居場所に戻りたかったから…
大事な居場所で、一緒にまた笑い合いたかったから…
喧嘩することになっても
ぶつかり合うことになったとしても…
最後には、何度だって笑い合える自信があったから……
あの人となら…
恵土「一緒に帰ろう(微笑)
迅^^(左手を差し伸ばす」
夕日を背に言う恵土
その手を取ろうと走り寄り
それを見つめながら恵土は、とても嬉しそうに笑う
その手を取って、恵土を見て笑う俺に
とても嬉しそうに、満面の笑みを向けてくれた
思い返しながら、涙が零れ落ちる…
何度だって、前を向いて進んでいけると思ったんだ…
これから先、どんな困難があっても…
恵土が居れば、いつだって帰っていけるって…