第28章 想い
闇に囲まれる中
ひざまずいたまま、泣きじゃくっていた…
その中、突如として現れた光に触れた…
その折、思い返されたのは…
姉を失った後の、遠き過去の日の出来事だった…
父上「何のために、力を付けたい?」
恵土「護りたいから!^^
村の人たちも!父上も!母上も!
皆!皆!!皆!!!
皆が皆、大事な人だから!!^^」
父上「じゃあ、戦えるか?
痛いぞ?苦しいぞ?辛いぞ?」
恵土「皆のためなら、何でも乗り越えていけるよ!!
そのために戦う!!
護り抜くんだ!皆を悲しめることから!!」
母上「それは…何で?
苦しくて辛いはずでも、立ち上がれるのは?」
恵土「皆が、この世で生きていてくれるから!!
例え死んでも、心の中で生き続けていると証明してやる!!
姉上が死んだことも無駄にさせない!!
それが、生きるってことだから!!!
だから…
それごと背負って前に進むよ!!
それが
私が生まれてきた、大きな理由になるから!!
きっと、姉上だって喜んでくれる…
ちゃんと、生きてるって証明するんだ。
一緒に、ここにいるよって(微笑&胸に手を当てる)
だからさ…
父上と母上の娘でいられたことも…
いずれ、村の長になることも…
全部が全部、誇り(ほこり)なんだ!!
だから、一から修行のし直しだ!!(左拳握る&微笑」
あ…
父上「…俺も、恵土を誇りに思うよ^^(抱き締める」
母上「私も、そう思うわ^^(抱き締める」
そうだ…
私は…
また、見失う所だった…
生きていて欲しいって願う者の気持ちも…
一緒に生きたいって願ってくれる人たちの想いも…
生きなければいけないんだ…
そのために、戦わないといけないんだ…
どれだけ辛く重い現実が乗りかかることになろうとも…
一緒に生きていると、証明するために…
どれほどの命を背負うことになろうとも…
どれほどの哀しみが
苦しみが、自身に襲い掛かり続けることになろうとも…
そう悟った、その時…
どっくん!!
鼓動が響いた…
(889ページ参照)
それと同時に
床についたままの左手に刀が現れた
あの当時、父上と母上から託された
先祖代々から伝わる「日本刀」が…
まるで、生きろとでも言うかのように……