第28章 想い
風間「生きろ!!
俺を救ったのは、他でもないあんただろうが!!!
命を救って生かしてくれたのはあんただ!!
そのあんたを傷付けたのも俺だ!!
庇わせて失いかけた!!
それでもあんたは
その俺が大事だと言ってくれただろうが!!!!
あの時の台詞をの台詞を
そのままお前に返す…
『お前のせいじゃない!!
私がやりたくてやったことだ!!
失ったものばかり見るな!!傷付けたものばかり見るな!!!
それごと生きなければいけない!!!!
お前の兄が、お前を近界民から生かしてくれたように!
そのおかげで、今生き永らえているように!!
戦うんだ!!!その心の傷と!!
それごと生きなければいけないんだ!!!!』
だから…
お前も生きろ!!!!!(真剣」
3年前(今からすれば6年前、風間を庇って傷付いた時)
恵土が退院した後
それまで思い悩んでおり自責から死のうとまでしていた風間に言った台詞が叫ばれた…
その中…
暖炉の中の薪が一つ、音を立てて落ち
火花が散った…
恵土「…っぷw
お前、凄いな…
あっという間に、自責の念を打ち消しやがって(苦笑」
風間「黙れ。
それよりも…
どうあっても生き永らえろ。
そうじゃないと…
ここが生きた場所だと証明することも出来なくなるぞ」
恵土「…そうだな(微笑)
ありがとう。
おかげで、生きたいって思えるようになってきた^^
お前、医者に向いてるな^^
お前の言葉、一言一言に説得力があるよ(微笑」
風間「…恵土先輩を生かすためなら
医者にでもなんにでもなってやりますよ」
恵土「そっか^^
感謝してるよ、本当に…
医者になってもなれなくても
大好きだよ、風間^^」
風間「…気にしないで下さい。
俺は、俺の好きにやってるだけですから…
恵土先輩が、人のことを想って好きにやってるように」
恵土「ああ。解った^^」
そうして、その話はそこで打ち切りとなった…
それから、ボーダー本部に帰って…
医者になる道を行くことにした…
たまたま、俺の今の学力で行ける偏差値から
医学部の大学を受けていた
しかし…
それでも…
その命の危機は、手を休めることもなく
何度でも降りかかり続けてきていた…
そして…
今、再び目の前で失いそうになっている…