第28章 想い
ロッジの広間の中、呟かれた言葉…
その中
恵土「う~;
ソファーと机を片付けたままだったのは失敗か?;
でもやっぱ寒い!;
暖炉に火でもつけるかな」
そう言いながら立ち上がり
すぐ傍の暖炉に、薪を出しながら火をつけた。
風間「万物創造…
なるほど。
その力が、今も生かし続けてくれるということですか?」
恵土「おう。
なんかそうみたいだ(苦笑」
風間「…なら、何で今にも死にたそうな眼をしているんですか?」
恵土「!」
風間「…あなたの眼は、いつも人のためばかりだ。
自分のためになんていうものが、決してない。
何で、それほどまでに人の為に生きていられるんですか?」
座布団の上に正座したまま、真っ直ぐに見据えて尋ねる
そんな風間に、恵土は…
恵土「…許せなかったんだ。
間接的にとはいえ、人を殺してしまった…
何度も何度も…救えなかった命ばかりが胸によぎる…
いくら守っても、いくら助け出しても…
たくさんの人を殺してしまったという実績は変わらない…
それらは全部、私のせいだ…
生きていながら、何も出来なかった私の責任だ…
そう、思ってるから?
いや、大事なんだ…
命の一つ一つが大事で掛け替えのないものだっていうことは知ってるし、理解できてる。
それでも…許せなかった存在もある…
でもさ…
護り抜きたいんだよ、それごと…
二度と失わせないために
二度と悲しい思いをさせないために…
それをたった一人でも減らすために尽力したい…
いや、本当は一人残らず味あわせないようにしたい…
でも、それは無理な話だ…
私にはもう、生きる価値なんてない…
望む人なんて、いるかどうかもわからない(苦笑」
風間「ここにいる!!」
がしっ!!
座布団であぐらをかきながら呟く中
その胸ぐらを掴みながら風間は叫ぶ
風間「生きることを望む人なら、ここに居る!!」