第28章 想い
秀次「おい、トリガーを返す。
瞬時にトリオンを周囲のエネルギーから回復させて
空間ごとあいつらを飛ばせ」
恵土「あ~。なるほど。
白帝を空間ごと無効化させたままだった^^;」
そう言いながら受け取り
恵土「そのトリオンで回復すれb
迅「伏せろ!!」
そう叫んだ直後、鈍器が恵土の頭へ迫る…
咄嗟に抱き寄せ、布団へ押し倒す秀次だったが
即座にその布団にゲートが出来、吸い込まれていく。
その中、秀次は恵土の左手を右手で取った…
遊真「!秀次!」
即座にすぐ左にいた遊真は右手で、その左足を掴んで引き止めたが
その直後に飛んできた刃によって右手が斬られ、二人がゲートに落とされた。
遊真「くそっ!」
だが、それと同時に強引にゲートを開いたままにさせようと
ヴォルフが力を働きかけることで、侵入が可能となった。
ヴォルフ『余ったトリオンを返す!
少なくとも、先程細胞を相手に戦っていない者たちは
戦っているものたちよりもトリオンが残っているだろう。
20分は持たせる!行け!!』
遊真「ああ!ありがとう」
ヴォルフ『礼を言うのはこちらだ。
一瞬でも引き止めてなかったら
今のように、開けたままには出来なかった』
遊真「!…そうか(微笑」
ヴォルフ『時間が惜しい!行け!!』
そして跳び込んでいく面々の中
先程まで戦っていた人たちはトリオン体を解き
ヴォルフへ手を重ねて、トリオンを取るように言い出した…
陽介「これで少しはマシじゃね?(微笑」
出水「全部吸えよ!?トリオン、1つ残らず!(微笑」
そう言葉が紡がれる中…
迅「城戸さん、風刃
城戸『使用を許可する!早く行け!!』
迅「了解!」
サングラスをかけながら、跳び込んでいく…
戦地へ向けて…
その中、秀次と恵土は
秀次「っ…」
目を開くと、手を繋いだまま暗闇の中にいた…
秀次「恵土!」
仰向けでいる恵土に対して揺するも、応答も意識もなく…
目が開かれることもなかった…
秀次「あの時、頭を掠ってたのか?
くそっ…
どこだ?ここは…
(閉じ込められた?」
悪態をつく中、胸によぎる一つの推測
それが明らかになるのは
その暗闇に包まれた空間から出た後…
(12月24日AM7:32更新、878~884(7ページ))