第27章 未来への進撃
予め、恵土は
トリオン体の攻撃を受けたり凌いだり避けたりする際
全身に必ずシールドを纏い続けていた…
理由は、トリガーの攻撃を生身で受けると
傷を受けはしないものの、痛みで気を失ってしまうため。
その際、シールドを消し
メテオラと入れ替わるようにテレポートで移動し
ばれないように
スナイパーやシューターが
恵土のギリギリに撃ち続けたことで起こる煙
その風下で、煙の立ち込めてある床へうつ伏せに倒れ
誰もが気付かぬようにしていた…
それもまた、風間が襲い掛かるよう隙を見せ
その場所を見れるように狙ってやっていた。
しかし
トリガーを消そうと思った時から
実際に消えるまでの時間
トリガーを起動させようと思った時も同様に
実際に起動されるまでには
ある一定な期間…「インターバル」がある。
消そうとするまでの時間は
シールドの場合ならば、僅か0.3秒。
それに対し
メテオラの起動速度は、たった0.1秒。
実際にエンジニアとして働き続け
現在ある、ほとんどの主なトリガーを作ったのは
恵土本人であったからこそ、解っていたことであった。
シールドの場合、トリオンを高密度にして圧縮するため
トリオンを集中させればさせる分、消えるまでに時間がかかる反面
起動までにも時間がかかる分、丈夫にもなる。
だから、その実際に消えるまでの間
完全に消えるまでにおいては一応存在しているものとなり
融合させたり、利用することができる。
つまり…
斬れるまで、あと0.3秒時に
メテオラを見えないように起動させ
消えつつあるシールドと
起動させたメテオラを融合させ、爆発体とさせることで
爆発させるために、あえて斬らせたのだということである。
斬られた際、トリオンが出ていたのは
消えつつある「シールド」という外殻を斬られたことによって
内部の「メテオラ」、爆発する元となるトリオンが漏れ出ていたため…
それと入れ替わる際、先程書いたように
テレポートで、50m先の煙の立ち込めた風下の床へ瞬間移動で飛んでばれないようにした。