第27章 未来への進撃
恵土「まずは風月流の動きだが、体で覚えろ」
秀次「?」
恵土「今から受ける私の攻撃から全て学べ」
秀次「!
…型を教えるとかじゃないのか?」
恵土「決まった型はない。
理屈に合わない動きをする動物
いつ起こるか解らない災害
襲い来る現実…
全てから護り抜くために考案されたのが風月流だ。
型があるものはあるが
逆に知り、利用されて殺される可能性が高い。
もし知りたければ
どんな攻撃をされても受けれるようにしろ」
秀次「すぐに出来るわけ」
恵土「まずは着実に身に付けることに集中しろ。
死に物狂いでやれ!
中途半端で身につけられると思うな!!」
その直後、仮想戦闘モードで
「生身」のまま、いきなり始まった…
トリオン体で、より素早く動けるようになるために…
走り方も、体の効率的な動かし方も
ほんの数瞬においての状況対応における動き方も全て……
玉狛支部に誰もいない時…
その時に、修業を着実に進めていく…
恵土「受け方を考えろ!
相手に次の攻撃がしにくいようにやれ!!」
がきぃん!!
お互い、弧月だけを発動させたまま斬り合い続ける。
そんな中、跳ね返しながら叫ぶ…
相手が、戦場で死なぬため…
二度と、目の前で誰も失わさせないために……
恵土もまた、必死だった…
恵土&秀次『うおおおおおおお!!!』
がきぃん!!!!
そうして…
1年が過ぎた頃、入隊試験を受けることを許され
秀次「お前は入らないのか?」
恵土「ああ。入ったら驚くぞ?」
秀次「?」
当時は解らなかった言葉の意味も…
恵土「え~っと。
初めまして(微笑)
城戸さん曰く、ボーダーの最終兵器・恵土です^^」
『でたあああ!!^^(わああああ』
秀次「なっ…なっ…//(ぱくぱく)
ふざけるなあああ!!//」
思わず叫ぶ中、その叫びは歓声によって掻き消されていた…