第27章 未来への進撃
父「!!」
瞬く間に消滅させられたトリオン兵
それに驚く父上に対し
姉を抱えたまま、背を向けながら言った…
恵土「私は…守れなかった……
守るっていう約束も!
ずっと一緒だという約束も!!」
首を横に振りながら、感情をあらわにし
叫ぶ中…
恵土「もう二度と、誰も傷付けさせない;
もう二度と、護れなかったなんて言わせない!!;
それで…いいよね?
姉上っ;;」
ぼとぼとと涙を零れ落とし
恵土「ひっく;うっ…;(ひざまずく)
ううっ;;(涙震え&抱き締める」
ひざまずきながら、最後に抱き寄せていた…
守れなかった無念と共に、姉上を抱きよせ
愛おし気に抱き締めながら…
当時5歳…
誕生日から半年後の秋の話だった……
栗拾いや花を見ていた
それだけだった…
(229ページ参照)
最後の会話が、こんな風になるなんて思いもしなかった…
恵土「姉上!」
姉上「?何?」
恵土「姉ちゃん姉ちゃんねっちゃん!^^」
姉上「くす)恵土…
恵土なら、どんな風に呼ばれてもいいよ?^^(なでなで」
恵土「えへへ^^//」
姉上「ただし、変な風には呼ばないでね?」
恵土「うん!^^//」
嬉しそうに頷いていた…
その時が共に過ごせるだけで幸せだったと…
その時、本気で想っていたんだ…
誰よりも、この時を護り抜きたいって…
それが壊れるなんて、思いもしなかったんだ…
その想いさえも…壊れる時が来るなんてことも……
その想いが、無意味に代わってしまう事も…
恵土「もう二度と、失わせてたまるもんか!!!!;」
そう叫びと共に誓ったことも…
そして立ち上がり、死に物狂いになって…
3歳で身に付けた風月流にさらに磨きをかけ続けてきたことも…
その決意が、なおさらに強くしたことも…
その失うはずだった想いを、決意と強さに変えて
前に進んできたことも…