第27章 未来への進撃
当時、12歳だった秀次は
アタッカーとして働くため、恵土へ教えを乞うた。
恵土「…秀次、まだ1か月しか経ってないぞ?
それでも、お前は」
秀次「決めたんだ。
近界民を全て駆逐する。
俺が!姉さんを殺した近界民も!!
殺さなかった近界民も!!
まとめて全て、斬る。
この手で!俺の力で!!
そうしなければ意味がない!!
そうしないと、前には進めない!!!」
ボーダーをはいる決意を示して叫ぶ秀次だったが…
恵土「…お前はまだ、中学1年だ。
まだまだ発達途上のお前を鍛え上げても、すぐには強くなれないぞ?
他を当たれ(ぷいっ」
真剣な眼差しをした後、そっぽを向いて去っていこうとした
だが、それへ走り寄り
すぐさま壁へと押し付けた。
秀次「俺は本気だ!!!
たとえ何年かかったとしても!!
近界民を全て殺す!!!!
殺されたから解るだろ!!??
お前は実の姉じゃないだろうからどうでもいいってのか!!??」
恵土「そんなことないに決まってるだろ!!!!!
…その近界民は、もう死んだ。
お前がもう苦しむことはない!!
姉さんは、そんなの望む人じゃないだろうが!!」
秀次「そうであってもだ!!!!
そうじゃなけりゃ…(涙」
恵土「!」
その時、一筋の涙が頬を伝って落ちていった…
それに驚く中…
秀次が、苦しそうな顔をしながら呟いた…
秀次「そうじゃなければ…
俺は、あの時から前に進めなくなるっ…
何で…あの時…
俺は、目の前にいながら…助け出せなかったんだっ…;」
恵土「!!」
その時、恵土の脳裏に浮かんだのは…
恵土「姉ちゃん!!;姉ちゃん!!;
何で私なんか…;
前に出て助け出しさえしなければっ;」
父「精巧に出来てはいるが、トリオン兵だ。
大丈夫か?恵土」
恵土「トリオン兵が、熊に取りついてる?」
父「ああ。操ってるのはトリオン兵だ」
恵土「…解った」
その直後、白い光で熊に手を貫通させ
トリオン兵を取り出して、消滅させた…