第26章 映画

本当は、気付いてた…


大事な存在だって事ぐらいは…

友達程度だって、ずっと思ってた…


それでも、節分の時…

改めてそう言われて、高鳴る鼓動で…

やっと、自分の中にあった気持ちに気付いた…


好きだったんだ…

そう考えたら、全て合点が言った…


と同時に、思い出されたのは…

凄くひどいことを
さらりと山ほど言ってきた過去のオンパレードだった…；


それに対する罪悪感も急に持ち上がってきたが…

本人は毛ほども気にしてなかった


今までので謝った後、それに逆に腹が立って殴ったけど


その後

恵土「何で殴るんだよ！？；私が嫌いなのか！？；」

頭押さえながら泣いてた


菊地原「自分に聴いて下さいバカ」
恵土「ええ！？；

；；（ずうううううううん＆しくしく」

そう言うと、恵土先輩は地獄に落ちそうなぐらい落ち込んでいた…


菊地原「好きな方だから安心してください（ぼそっ」

恵土「？…

！//（ぱあああああ＆微笑＆キラキラ＆尻尾振る」
菊地原「何でそんなに分かりやすく生きていられるんですか；」


恵土「悪気があって言っているんじゃないって事ぐらい解ってるし」

そう言われたことも


恵土「それがお前のコミュニケーションだろ？
だったらいくらでも付き合うさ^^」
菊地原「！…

（くす」

恵土「？（首傾げ」

菊地原「…敵わないな…本当に（微笑＆ぼそっ」


どんな悪口を言っても、どれだけ毒舌を言っても

笑って真っ向から受け入れてくれる人なんていなかった…


ましてや、あんな風にスキンシップを取って受けてくれる人も…


気付けば、求めてた…

そう言って笑うあんたが、本当に好きだから…


少しでもいい…

過去の傷を全部認識しても、笑っていられるぐらいの…


そんな支えになりたい…


その笑顔を、いつでも見られるように…


自然と、そう思ったから…

僕は……