第26章 映画
菊地原「あ~。
耳元で大声出された~。
絶対わざとだ~」
恵土「違うってば!!;」
菊地原「やっぱり陰険の間違いだった~」
恵土「違う!!;違うんだあああ!!!;
わああああああああああああああああああああん;;」
菊地原「はいはい。
いい子だから落ち着いて下さいって(ぽんぽん」
抱き締めながら
想いを伝えようと必死になるあまり自然と泣き出す恵土に対し
大丈夫だって、と言いながら
抱き締めたまま右手でなでなでし続ける菊地原…
その光景は、まさに…
太刀川「なんか…
傍目から見ると
赤ん坊と、それをあやしてる親に見えるんだが…;」
嵐山「仲がいいな(微笑」
太刀川「それはそれでちょっと違うだろ;」
迅「とりあえず…
どうする?;止めるか?(苦笑」
風間「ほおっておけばいい(溜息)
恵土で遊ぶのが趣味なようだからな」
『いや、止めようよ;なおさらに』
だが…
恵土「友達じゃないのかあああ!!?;(ぐすぐす」
菊地原「はいはい。
マブダチ超えてるから安心してってば。
少なくともこっちは友達以上に想ってるんですから」
恵土「私だって想ってるううう!!;」
菊地原「だったら信頼して泣き止んで下さいよ~」
恵土「やだやだやだぁあ~!!!!;(顔をうずめる」
菊地原「いつだって付き合ってきたでしょう?
少しぐらい落ち着け…って……
うわあ;(汗」
恵土をあやすように抱き締めたまま頭を撫で
ちらっと後ろを見た直後、思わず零れ落ちる「うわあ;」…;
その光景はというと…
((((殺してもいいか?・・))))
目を光らせながら
恵土に惚れている奴等から向けられた敵意であった…;
そんな中、一人の男が二人に近付き…
恵土「あ。
映画の企画書じゃん、これ」
烏丸「はい。
完成させてから見せようと思うんですけど、いいですか?」
恵土「いいと思うよ」
菊地原「ちょっと、割って入ろうとしてこないで」
烏丸「いや、だって…
後ろのあれ、どうにかできると思います?」
菊地原「無理」
なんだかんだで、争いは未然に押さえられたそうだ…;