第26章 映画
曇ったり晴れたりもするだろう。
それでも大丈夫…
皆が居る。
心配してくれる人がいる。
寄り添おうとしてくれる人がいる。
それだけでいいんだよ。
それが、一番の幸せだから…
ありのままでいられる場所が、そこだから…
菊地原「で?どうします?
やっぱ締め上げますか?」
風間「やめろ。
疲れているんだろう。
そっとしておけ」
迅「そうそう。寝させてやれって。
幸せそうな顔して寝てるんだから」
菊地原「逆に気になる(ぶうぶう」
恵土の寝ているベッドの隣で唇尖らせながら言い
菊地原が起こそうとする中、風間と迅が止めていた。
風間「見ている夢がどういうのかは
起きてから後で聴けばいい」
恵土「蒼也ぁ…
似合ってるぞ、その衣装(むにゃむにゃ&微笑」
風間「…起こすか」
菊地原「よし!(ぐっ!」
迅「いやいやいや;
流石にそれは;」
恵土「迅、もうちょっと左
かたよって何してんだか
にゃははは(にやにや」
迅「…起こしますか?」
風間/菊地原『当然だ/当然でしょ』
そして結局…
闇から覚めた後、見ていた夢はというと…
恵土「せっかくバンド組んでる夢見たのに!;」
迅「なんだ、それ;」
恵土「蒼也がエレキギターで
迅がベースで
きくっちがドラムで
私は…ご想像に任せます;」
『ボーカルしかないだろ』
迅「第一、お前歌うまかったもんな^^」
菊地原「まあ、録音して取っとく価値はありますけどね」
風間「頷)ああ」
恵土「ええ!!??;」
菊地原「で?どんな曲歌ってたんですか?」
恵土「バッドコミュニケーション;B'sの」
『ほお』
迅「じゃあこれからやるか?(微笑」
風間「別に構わないが…」
菊地原「え~。
そろそろ学校に行かないと」
恵土「えっと…
じゃあ、夜にでもやる?」
『賛成』
そんなこんなで…
恵土「くす)…
やっぱり、一緒にいると楽しいよ
本当に…^^」
いつもと変わらぬ態度で学校へ行く背に
思わず笑いながら呟いていた…