第26章 映画
だから…押さえ込むために
自分自身にひどい言葉を投げかけ
殴ったり叩いたり壁に頭を打ち付けたり
傷付けて傷付けて傷付けて傷付けて傷付けて…
人前では、そういうことを感じさせないように笑顔で居て…
そうして、笑顔で居られるようにするために…
自分を傷付けては押さえて…殺し続けてきた……
終いには
そうしていないと落ち着かなくなってしまった…
それがなければ、自分を押さえられない
殺さないと、傷付けないと…
そうでないと、人の笑顔を奪ってしまう……
自分は存在してはいけないのだから
迷惑をかけて笑わせないようにしか出来ないんだから…
幸せを感じさせることなんて、私には出来ないんだから……
そういう幼い頃からの思いの積み重ねが故か
人と向き合うのが、たまらなく怖いと思う時期もあった…
そうするぐらいなら自殺しようと思い
自分自身の胸をナイフで全力で突き刺したことだってあった…
その当時
木虎とのペアルックで買った金の首飾りをしたままだったためか
偶然にも胸には突き刺さらずに護られたが…
首飾りの十字架には傷が今も残っており
嬉しいのと嬉しくないのと、気持ちが2:8で別れていた…
その想いから閉じ込めるに至った経緯を思い出し
震えながら、拳を握り締める
幼い自分を見つめ、たたずんでいる中
幼い自分が、歩み寄ってきた…
『助けて;
…助けて!;もう、一人は!!;(涙&手を伸ばす』
恵土「嫌なんだろ?
大丈夫(微笑)
…ずっと、私がついてる^^」
そう言いながら、抱き締めた…
すると…
8歳の時から止まった自分は、泣きじゃくっていた…
そりゃそうだ。
自分自身でさえも、自分を切り捨てたんだから…
生きる希望も失って、生きがいも失って…
無気力になって、自分を捨てるばかり考えられなくなっていた…
自分が犠牲になるなら、それが嬉しかった…
人の犠牲が少しでも減ることだって思ってたから…