第26章 映画
鋼が右手にもった弧月と
恵土が左手にもったシールドから生成したスコーピオンが互いを削り合う中
鋼がレイガストを構えた所で隙間がある部位の内
死角になる場所を選び、即座にブランチさせた刃状のシールドを叩きこもうとするも
その間に即座に入り込んで、刃をスコーピオンで弾き
背で鋼を押してから恵土を弾き返し、再びエンブレムを触れさせ
違う場所へと飛ばさせた。
鋼「!すみません」
風間「…想いは同じだ。
全員が全員、各々何かを背負っている。
俺たちも助けられた。
心も…体も…いつでも……
一人だけでやろうとするな。
できると思うな。
あいつは、いつもそうしてきた。
互いが居ることの意味を考えながら
少しでもいい方向へ導くために頑張り続けていた。
だから、あいつを倒そうと思うな。
あいつを護るために、少しでも傷付けさせないように尽力しろ」
鋼「…はい!」
真剣な表情の中、語られた言葉…
その言葉に、各々が頷く。
助けられた想いと、傷付いた時には治してくれたこと…
何かあれば、すぐにでも必死になって駆けつけてくれたこと…
少しでもいい…
あいつに、誰も傷付けさせないように……
戻ってきた時、笑っていられるように……
そして…積み重なる想いが奇跡を生む。
恵土(ポイントは即座に決めているようだな。
アタッカーが集まってる場所じゃなく、ランダムで変えてやがる。
この作戦を思いついたのは東、風間、レイジあたりだな。
オールラウンダーは、各々立ち代わり入れ替わり。
攻撃に回ったり、狙撃に回ったりか。
それらも、オペレーターがバランスを取るように統制。
そして忍田本部長もトリオンが切れないように計算しながら
削減できる限りのトリオンを調整し、なおかつ自身のトリオンまで入れてる。
ベイルアウトさせず、戦い続けられるように…
そしてヴォルフも
皆にテレパシーをしながら、トリオンを供給し続けている…
なるほど…
(迅「あんたのおかげで…
ここは…理想のボーダーになった(嬉しそうに笑う」)
確かに「理想のボーダー」…
いや「最高のボーダー」になったな!(にや))
戦いの内、楽しそうに笑う恵土…
その未来は…