第26章 映画
遊真「…
迅「俺が、恵土を幸せにできる点は限られている。
それでも…
その恵土先輩が居たからこそ、俺たちは救われた。
俺たちの希望を、返してもらうぞ」
恵土を遠征艇から奪い返すために敵2と戦った時も
そういう感じだったし…
迅「恵土先輩…
俺は、あの日にした誓いを忘れたわけじゃない。
あんたがもし忘れていたとしても
俺の中に、ずっと生き続けている。
その時に抱いた想いも…
(居場所がここに在るということ)
あの時にもらった想いも!…
(サングラスをかける)
実力派エリートだと言われたことも
最上さんを渡した後
「よく頑張ったね、迅^^
最上さん、きっと喜んでるよ(微笑」
涙を流しながら、そう撫でてくれたことも…
今まで、色々な想いを抱いて生きてきた…(涙目)
そんな俺たちの想いを
誰よりも理解して、寄り添ってくれたことも……
全て、無駄だったなんて言わせない。
築き上げてきた日々も…
色んなことをして、笑顔で共に過ごした日々も!
今、ここに在る想いも!!
他でもない、それらを支え続けてくれたあんたに…
殺させはしない!!
二度と、失意のどん底を味あわせたりなんかはさせない!!!
だから…安心して帰って来い!
(風刃・起動!)
今ここで!!
俺が、あんたを止める!!!!」
そう風刃を今まで見たことないぐらい
真剣な表情で構えながら、全ての想いを込めて振るってたよ。
後はビデオを見れば解ると思うが
ワカメみたいな帯を一つに集約させて放ったり
時間稼ぎ中心に、全力で暴れ続けていたよ…
それからは、誰も傷付けないように…
これ以上、恵土に誰も傷付けさせないように……
見事に有言実行してた!
とても、カッコよかったぞ^^」
恵土「…そっか…
色々、心配かけてたんだな…
でも、それよりも何よりも嬉しいのは…
私よりも小さかった迅たちが
そこまで成長してくれた事、かな;(ぽろっ」
聴いていて、思わず零れ落ちる涙…
それは…
いつでも自分の心に寄り添い、必死になってくれたこと…
傍に居ようとしてくれる、心の拠り所があること…
それらを感じ、とても嬉しそうに泣いていた…