第25章 傀儡(かいらい)
恵土「蒼也もきくっちーもうってぃーも…
みんなみんな
私にとっては、掛け替えのない「大事な人」なんだよ(微笑)
だからさ…
それ以外に何があるの?って思っちゃうんだよねえ;」
菊地原「//////(ドキドキドキドキ)
(ぷいっ)知らない」
恵土「ちょっ!きくっちー?;」
菊地原「知らない!」
がらら
ばたぁん!!
耳まで真っ赤になりながら
それを見られないよう咄嗟に顔をそらし
知らないと言いながら扉へ向けて歩き始め
呼びかけるのも無視し、叫んでから扉を開け
凄い勢いよく扉を閉めた菊地原だったが…
上半身をすぐ横の壁にもたれかからせ
ずるずると力なく、床に尻をつけて座り込んでいた…
菊地原「くそ…
なんだよ、これ…//(ドキドキ×無限大)
ドキドキが、止まらない…」
胸に手を当てると、すぐ音が聞こえ
振動まで伝わるぐらい、動悸が激しくなってきた。
強化聴覚のサイドエフェクトによって
普通よりも聞こえがいいのだが
そのいつもよりも、凄く近くで心臓がなっているように感じていた…
菊地原「くそ…静まれ……
静まれって…//」
目を瞑りながらなんとか静めようとするも
脳裏に浮かぶ、昔から向けられてきた
先程の恵土の笑顔や、色々な思い出がよぎった…
風間隊の作戦室でゲームをしたり雑談したり
エイプリルフールで嘘をついてだまされて
恵土「むす)…//(ぷいっ」
頬を膨らませながら
恥ずかしそうに顔をそらす恵土に
菊地原「あっはっはっ。すねてる^^」
恵土「すねてないもん!(ぷいっ」
すぐ回り込むも
菊地原「すねてる(にやにや」
恵土「すねてないーっ!!(耳塞ぎダッシュ」
菊地原「あっはっはっはっはっ^^」
恵土「笑うなーッ!(がうっ!&両手を上げる」
走り出す恵土を思わず追いかけ、とても楽しかったことも…
菊地原「ああ、そうか…
考えれば、すぐわかる単純な話だった…)
からかった時も、色んな反応を示す恵土先輩が…好きなんだ……
僕は…恵土先輩に惚れてる(ぼそっ」
一つの気付き、それは唐突なものだった…
耳まで真っ赤になりながら、ようやく自覚した想い…
それは、一つの愛だった…
(12月13日AM6:16更新、787~800(14ページ))