第25章 傀儡(かいらい)
~おまけ・恋の自覚~
2月3日、節分
その時、恵土は絶対安静のため
凄くつまらなさそうにしていた…はずだった
恵土「玉狛支部の伝統があああ!!!!;」
菊地原「何で泣いてるんですか?」
風間「どうあっても玉狛支部に帰りたいらしい;(溜息」
歌川「無理でしょう;」
恵土「うっ;
いつもだったら鬼に向かって
その日が終わるまで追いかけて投げ続けるのに;」
菊地原「それ、ひどい集中砲火ですよね?
親が泣き崩れるぐらいじゃ?」
恵土「うん;毎年父上が泣いてた;
でもその分福が毎年来たみたいで楽しそうだった;(ぐすん」
菊地原「でも死んだんですよね、その年」
恵土「うわあああああああああん!!!!!;」
歌川「これ以上泣かせるな菊地原!!;」
菊地原「え~。
何で胸ぐら掴まれなきゃいけないんですか」
歌川「だから一回でいいから謝れ!!;
純粋な恵土先輩に謝れえええ!!;(ゆさゆさ」
菊地原「バカの間違いでしょう?」
恵土「意地悪ううううう!!!;
蒼也、今すぐ私を連れ去って!;
それか空間移動していくから!!;」
風間「とりあえず黙れ。そして死ね」
恵土「ひどい!!!!;」
風間「無理に動かないで下さいと何回言えば叶えてくれますか?」
恵土「一億万回!^^」
風間「いっぺん殴らせて下さい(黒&怒」
歌川「どおどお!!!;押さえて下さい風間さん!!」
あれ?菊地原は?
拳骨で沈んでる!!??;
怒り心頭で拳を振りかぶる風間を
羽交い絞めにして抑える歌川だったが
恵土「そうだよ蒼也!
人間、誰でも我慢しないといけない時があるよ!!」
風間「ならあなたが一番我慢して下さい!!」
恵土の一言が止めになり
ごぉん!!!!
恵土「痛い;(ぐすん」
風間「はあ。
豆まきならここでも出来ますから、我慢してください。
ここでの豆まきなんて、めったに体験できないと思いますよ?」
その指摘点により
恵土「うん!そうだね^^
そう考えるとラッキーじゃん!
よし!
伝統については小南たちに頼んどこう!」
嬉しそうに連絡する恵土に対し…
菊地原「やっぱり単純…(ぼそ」
一人、床に横たわったまま呟く菊地原だった…