第25章 傀儡(かいらい)
バルブ(アステロイド×シールド)から生成させたバリアー
それは、アステロイドの触れたものを
トリオンを超高圧縮することで貫通させようとする性質も加わるため
ナイフ状にした際の攻撃力が、弧月よりも遥かに上回る。
だが今まではあえて
意図的に相手の硬度と同じ程度に抑え
相手のために、対等に戦えるようにしていた。
しかし今は違い
斬りかかってくる遊真に、スコーピオンを切り裂いて破壊
遊真「!」
同時に、遊真の腕を掴んで前方の壁へ投げ飛ばす
一瞬後、周囲から攻撃が一気に続き
咄嗟にバク転し続け、壁に当たりそうになった直後
左手で2m程度の高さで水平に跳び
その回転の勢いを止めず、壁際の床を左足で蹴ると同時に
右足で壁を蹴った一瞬後
左足部にグラスホッパー×シールドのグラスホッパー一点
位置固定させたバウンスで
凄まじい勢いで跳び上がり、空中へ退避。
その0.01秒後
恵土が跳んだ場所では、攻撃による爆風が巻き起こった。
同時に、恵土は空中で
体を左回転させて身をひるがえしながら
シールドとして機能しているバリアーとバイパーを融合させ
バイパーとして生成させたそれを分割させながら
球状のそれを体の周りを円状の軌道を描くように纏う(那須と同様)。
そして下を向いたと同時に、全員へ向けて撃った。
とほぼ同時に、スナイパーがそれを狙撃。
ギリギリではあるが空中で阻止できた。
それと同時に、シューターとガンナーが
諏訪「おらぁ!!」
ガガガガガガガガ
天井に対して攻撃し、煙幕を作り出した。
その煙幕と共に、遊真が恵土に対して
左足の平にスコーピオンの刃を生やし、蹴りを行う。
しかし身動きの取れないはずの恵土が、それを避けた。
即座に、体の周囲に張ったバリアーを解き
シールドとグラスホッパーの融合で
位置固定させたシールドを作り出して掴み
と同時に攻撃を避け
そのシールドで作ったナイフを右手に持ち
すれ違いざまに空中で、遊真の頭を
恵土から見て、左から右へ斬りかかるも
その直後、
恵土「ピクッ)!」
がきぃん!!
その右手の甲へピンポイントで千佳が狙撃をし
咄嗟にそのシールドを右手の甲に張って衝撃を吸収して防いだものの
少しだけ右手が左に逸れ、遊真が恵土の後ろへと通過。
修「よし!アステロイド!!」