第25章 傀儡(かいらい)
その後
黒い物質が口を経由して乗っ取られたら;
なんていう憶測が広まり、阻止されたわけだが…
秀次「…恵土」
結局は…
幼き頃からの想いを止められず、唇を重ね合わせた…
それとほぼ同時に、瞼を開けた…
恵土「?」
状況が解らず、?を浮かべる中
秀次「!恵土?」
恵土「ん?…あれ、身体が自由に動く」
尋ねる秀次に対し、そう言いながら体を動かしだした
太刀川「…奇跡だ(ぼそ」
緑川「奇跡が起こった…(ぼそ」
恵土「ん?」
「奇跡だ」等という言葉が何度か続き
静寂に包まれた直後…
どれだけ心配したと思ってんだバカーッ!!!
なんて言葉を投げかけられながら
どっずぅ~ん!!!!
押しつぶされた;
恵土「はらひろはれほれぇ~・・;(ぐるぐる」
風間「悪かった;」
東「衝動って怖いな^^;」
迅「勢いもあったよな^^」
レイジ「ほぼ全員が抱き着いてどうするつもりだ?」
鋼「むしろここでやらないでいつするんですか?」
迅「いや…
一番抱き締めたい奴があ然として固まってるから^^;」
苦笑しながら指さす先には…
未だに「我ここに在らず」な秀次がいた…;
恵土「!?;」
奈良坂「しっかりしろ(ゆさゆさ」
古寺「しっかりしてくださいよ!;(ゆさゆさ」
恵土「秀次?;」
秀次「…」←状況について行けず、フリーズ化。
恵土「秀次;秀次ぃ~!;(ハグ&ちゅぅっ~!!!」
秀次「!!!??//////(ぼんっ!!!!」
陽介「お。爆発した」
遊真「意識が戻ったな」
秀次「?…?」
恵土「秀次、ありがとう。
出会ってくれて、引っ張り出してくれて
本当にありがとう、秀次^^//」
秀次「!!??//
き、気にするな//(ぷいっ」
そして…改めて礼を言った。
闇に包まれた心の中で、それが救いになってくれたように。
今もまた、救われていることを感じながら…