• テキストサイズ

鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第25章 傀儡(かいらい)




開かれたその目に映ったのは


遠い昔

自分にとって全てだと思っていた、村人たちと共に過ごしていた世界だった。


そして、心の闇からすれば

その時から、全く時間が経ってなかったのだと

それを心から望んでいたのだと、即座に理解した。


上を見上げると

そこには雲一つない青空が広がっており

世界が広がっていったように、三門氏もまた入った。


そこでの

笑顔で包まれた、その日々へ戻らんとするように…

愛する人たちの下へ戻ろうとするように…


温かい光と共に、闇と一つとなったことを感じながら…

意識は目覚めの時を迎えようとしていた…



ちょうどその頃…

動かなくなった体に対し、疑問符を浮かべる皆…


東「…これは、成功したと考えるべきか?」

風間「いや、まだ断定はできない」

太刀川「いっそのことなら、今の内に斬るか?

その方が手っ取り早いだろ」

迅「ダメだ。

そうしたら神経が切り裂かれる痛みで目が覚める。

無理やり意識を引き戻せば、どうなるかはわからない」

そう話し合う人々に対し


秀次「…」

陽介「王子様のキスで目を覚ますんじゃねえの?(にや」
秀次「!
こういう時にふざけるな!!」

遊真「いやいや、あながち間違ってはいないと思うぞ?」

陽介「そうそう^^
物は試し。ブチュッとやれよ、秀次^^♪」

秀次「黙れ!!!!

お前らの指図は受けない。
目を覚ますまで寄り添ってる」

そう言いながら、左手を両手で握り締める。

幼い頃、そうしていたように…


迅「…秀次、キスしたら目を覚ますっていったらどうする?^^」
秀次「いい加減にしろ!!!(ぷんぷん」

迅「いや、マジな話だって^^;

あいつは、人の温もりに餓えてる。
特に、血の繋がっていない人のな。

だからこそ
キスに想いを込めながらすれば、絶対に目を覚ます!


ってことでキスだキス^^」
秀次「!!!??////(かあああああ」

陽介「秀次、こう見えてうぶだからなあ(にやにや」
遊真「そうかそうか(にやにや」

秀次「お前らいっぺん死ねぇ~!!!!(くわっ!!」


マジで何やってんの?;

/ 1782ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp