第25章 傀儡(かいらい)
恵土「だったら…
お前も一緒に幸せになれよ」
「!(ジワッ」
誰よりも望んでいた…
その言葉を、ずっと待っていた。
それにより、涙が溢れ出ていった。
恵土「もう、つまんない意地なんて張らなくていいんだ。
大丈夫だなんて、意地を張らなくていいんだ。
無理に自分を殺していなくなろうとしなくたっていいんだ。
解ってくれる。解ろうとしてくれる…
そういう人が、すぐそこにいるだろ?
お前に居ないっていうんなら、私が支えるから;
私が、お前を幸せにするから;;
だから…そんな風になるな;
私にとっては、お前も「大事な人」なんだよ;;
お前以上の理解者なんていないんだ;
だから悪いことをした人になんてさせたくはないんだ;;」
声を震わせる中、紡がれる想いと言葉…
それは涙と共に、確かな光へとなっていた…
「っ!…(震え)
うっ;ひっく;…(泣き震え)
本当は、こんなことしたくはなかった;」
恵土「頷)うん;」
同じく声を震わせる中、理解していた…
「大事な人が傷付くぐらいなら、自分なんて消えた方がって;
否定してくれる人なんて、今までいなかったくせに;
何で今頃になって現れるんだよ;;」
恵土「解ってる;
言いたいことも、全部わかってる;;」
抱き締める力を強めながら、それを受け入れ続ける
「いちゃいけないなら消えるから;
死んで欲しいなら、ちゃんと死ぬから;;
生きててごめんって、言ってるのに;;」
恵土「大丈夫…
すぐ傍に居るよ。ずっと、近くに居るから…
遺された温もりも想いも、ずっとここに在るから…」
その言葉と共に、光が強まっていた…
「うっ;
こんな私が…お前の中にいても、いいのかな?(泣き震え」
恵土「いいよ。
私が許す。永遠にいてくれて構わない。
だから、一緒に幸せになろう^^(涙」
その中、全てが光に包まれ
闇に包まれた心にあったものが見えた。