第25章 傀儡(かいらい)
それから後、ひざまずいた恵土がそこにはいた。
遊真「バルブが切れたのか?」
修「もう虫の息じゃ;」
木虎「恵土先輩…」
恵土「…(冷たい…寒い…
そうだ…あの時と同じなんだ……」
木虎「きっ)…
弟子だからこそ、私が止めます」
小南「私も黙ってないわよ」
恵土「…ふっ。変わらないな」
その直後、再び激しい激突が続いていく…
最後には全員が加わっていくも、バウンスで飛ばしたり
天翔として併用したまま跳ね返したり防いだりなどなど…
恵土「バルブ、バリアー。
バリアー×全力バイパー
鳥かご乱舞」
即座に球状に白く光が凝集されていくように集まり
その球に、ほぼ全てのトリオンを集中させたバイパーを融合させ
バイパーとして周囲に展開させ、全員が全員ベイルアウトさせるも…
仮想戦闘モードだったため、すぐに復活した。
秀次「!(しまった。まだ写真を」
戦いにおける衝撃波で落とした
トリオン体となって恵土を助けるために走り出した際のきっかけとなり
懐に入れたままだった写真を拾う中
即座に攻撃を仕掛けてくる恵土だった…だが
写真を見た直後、動きを止めた。
それと同時に、遊真がグラスホッパーで
勢いを付けながら
誰よりも早く、秀次と共に恵土に覆いかぶさった。
と同時に、木虎と緑川までもが加わった…
そうして押さえつけられる中、恵土の心の中では…
恵土「お前を追い詰めたのも、私だ。
自分で自分を追いつめ、殺して…
果てには、決してやまない闇を生み出してしまった」
闇に包まれた心の中、そこで戦いが続いていた…
そんな中…
本体の目に映った写真を見て
秀次と出会ってからの日々が心中を駆け巡り
暗黒の闇の中、一筋の光に包まれた。
と同時に、頭の中で走馬灯のようによぎっていった。