第25章 傀儡(かいらい)
そして…
罠がある所の道の入り口を
バルブを、球状に圧縮させたアステロイドとし
グラスホッパーで勢いを付けながら撃ちまくり
無効化させながら、上にあるでかいパイプを踏み台にして飛んでいく
だが…
恵土「あーもう。
何だって追いかけてくるのが早いんだよ、こいつら。
(緑川と木虎は、もっと先の方へ先回りしたか」
すぐ後ろに迫ってくる風間隊に対し
あからさまに嫌そうな顔をしながら
恵土「バウンス!」
グラスホッパー×シールドで出した踏み台で
トリオンを球状に
一点に集約させながら解き放とうとした。
風間「!(でかい」
その大きさは優に3mを超えていた。
だが、それを放とうとする直前に
迅「風刃、起動」
風間の前に跳びながら
恵土の両腕を斬るよう交差する斬撃を繰り出し
すぐ眼前に、それが迫っていた…
恵土「ピクッ)シールド!」
それで防ぎつつも、放ったそれを推進力として進んでいった。
迅「やっぱり、こうなるか」
菊地原「邪魔」
迅「そういうなって。
逆にいい未来に繋がるんだから(微笑」
風間「勝算でもあるのか?」
迅「…まあ」
風間「ならいい。先を急ぐぞ」
そんな中、辿り着いた先は…
秀次「随分遅かったな」
恵土「…」
秀次「もう20分も過ぎた」
恵土「トリオンも少なくなってきたな。
だが、周囲の空気とかから吸収すれば)
…うるさい」
陽介「んじゃまあ、取りかかりますか(微笑」
恵土「先回りしやがって…
その先に居る奴等を救って
ぱっぱと行かなきゃいけないって時に」
秀次「救わないといけないのは、お前の精神だ」
槍を構える陽介と同様に
そう言いながら弧月を抜刀する秀次
恵土「言うようになったじゃねえか、秀次(微笑」
そう言いながらバルブを
シールドとして、ナイフに形状を変えて構える恵土
そして対峙し合う中…
ボーダーが集結しつつあった…