第25章 傀儡(かいらい)
地面に穴が開き、上へと立ち上る。
それらを、皆は避け続けていた。
しかし、その直後に
まるで無限に分散&分岐し続け
上に立ち上った糸のような細いもの同士と繋がり合い
最後には檻のようにしたまま、走り去っていった…
風間「くっ…」
菊地原「うわっ。
スコーピオンで触れただけで割れた」
風間「それは、シールドとして放ったものだ。
スコーピオンよりも硬化されている上に
シールド越しに貫通させる性質が付与されてあるから切れない。
恵土のよく使っている爆裂剣も
メテオラのそれを応用して、斬った瞬間に爆発するようにしている。
アステロイドとして放ったものを探せ。
シールドによって硬化されてはいるが
トリオンを集中させたスコーピオンほどじゃない」
菊地原「でも風間さん。
恵土、シールドと同じ右につけてましたよね?
状況に応じて、それの左右を変えていたんですか?」
風間「おそらくそうだと考えられる。
トリオン体の反応を追う「探知誘導」
視線で誘導する「視線誘導」のハウンドはあまり使わず
バイパーを旋空としてよく使っているからな。
あの人のことだ。
それならば
『どうせだったら爆発するハウンドにしよう。
その方が面白い!(微笑&手を打つ』とでも考えたのだろう(溜息」
菊地原「あ~。いかにも言いそう。
そして考えつきそう」
歌川「そして爆裂剣を投げれば
トリオン兵へ自然と飛んでいましたよね;」
風間「おそらく、シールドとして融合させた中に
メテオラと、探知誘導のハウンドがあったんだろうな。
それよりも先を急ぐぞ」
『了解!』
そんな中、走り出すも…
時は既に、そうこうしている内に5分が過ぎていた…
それまでの間に駆けつけていた太刀川はと言うと…
太刀川「おい天羽、起きろ」
気絶したままの天羽を叩き起こしてた。
恵土「ちっ。
遠回りする羽目になっちまったか。
まあいい。ぱっぱと行こう」
そう言いながら、罠によって遠回りしながらも
目的とする場所へ向けて、走っていた…