第25章 傀儡(かいらい)
東「やはりそうだ。
息つく暇のない連撃の方が、攻撃に集中し切れず
操作が正確なシューター用トリガーは使えない。
使えたとしても、それ以外のみとなる」
ナイフが当たる直前、遊真が修を抱えて離れ
その直後、周囲がサイレントブラスターに満ち溢れる。
遊真「シールド!」
それに対し、斬りかかるも
恵土「!」
風間が割って入り、即座に手を取って宙へ投げ
恵土「ピクッ)…来る」
ががきぃん!!!
菊地原「ちぇ~。
全然決めさせてくれないし」
歌川「当たり前だ。
もしも当たれば、体内にある黒い物質に傷がいくからな」
即座に、起動と共にバリアーとして張る中
着地と同時に、ブランチさせて攻撃しようとした直後
がきぃん!!
風間「正確な操作には、神経を向けなければいけない。
それに、集中力があればあるほど
意識がそがれやすく、それ以外がおろそかになりかける。
あなたの場合は
ほぼ一瞬に近いが、それさえあれば抑えられる」
右手でナイフを作って防ぐ
恵土「…気付かれたか。
だが、それがどうした?
手ならいくらでもある(左手を伸ばす)
!」
がががきぃん!!
鋼「なら遠慮なく攻撃に加わりますよ」
恵土「ちっ。
バルブ、形状変化。チェンソー」
糸状にしたトリオン(シールド)で
ナイフを隙間なく繋ぎ合わせ
周囲に高速回転させながら球状に拡散させる。
それと同時に
バルブを分割させたもので
アステロイドの性質を持ったことで
放出する際に伴う分子レベルの透過が可能となり
音が出ない「シールドとしたものによるサイレントブラスター」と
シールドの性質を持ったことで
分散を押さえ込み、硬化することで貫くことが可能となり
音が出る「アステロイドとしたものによるサイレントブラスター」を繰り出す。
アステロイドは圧縮したトリオンを
狙った所へ撃つだけのトリガー。
そのため、難しい制御も必要にはならないため
瞬時にできたのだった…