第25章 傀儡(かいらい)
地下水道の中、相見える(あいまみえる)二人…
恵土「…邪魔をするな」
位置固定させたシールドの上に立ちながら言うも
天羽「無理だ。トリガーオン」
「仮想戦闘モード展開。
欠損された場合、その物質をトリオンで修復させます」
恵土「…本気か。
なら仕方ない。
バルブ(アステロイド強)」
シールドによって
硬い&分散しないアステロイドとして解き放つ。
それを避ける天羽。
ちなみに、なぜ弱となっているはずの性質が
強く出ているように見えるかについては
起動している主となるものが違うからである。
二つのトリガーを融合させた際
強めにして出したトリガーが「Aトリガー」とした場合
付与されるトリガーが、残った「Bトリガー」となり
基本的に
それは「Aトリガー」自体として機能し続け
「Bトリガー」は性質として付与されることとなる。
上記の場合だと
アステロイドとして機能されてはいるが
シールドの性質を付与されたことによって強化されたものと考えられる。
要するに、2つを併用している場合
「シールド」の強みを持った
他にはない、「新たなアステロイド」となる。
そして
その融合させた2つを、1つのトリガーとして選択させた場合
その性質がより顕著として現れる。
その理由は
主となる「Aトリガー」に
「Bトリガーを起動する際に使用したトリオン」と
それによる「性質と威力を含めた全て」が融合によって付与されるため
先ほど言った性質が、より顕著となって現れることとなる。
その頃、指定された地点で待っている遊真は…
レプリカと別れる前にしていた会話を思い出していた…
遊真「…
(レプリカ「自由な発想と工夫、展開。
なおかつ
攻撃や防御、立ち回りを見た直後に
臨機応変に対応できる応用力。
それらが恵土の強みだ。
それを討ち破るには、2億もの手練れであっても難しいだろう。
何をどう使うか、そのポイントを見極める目も持っているからな」)
解ってる。
それでも、俺は…」
両手を握り合わせながら考え込む遊真…
その頃、戦いは熾烈を極めていた…