第25章 傀儡(かいらい)
恵土「シールド×グラスホッパー、天翔
それをグラスホッパー1つに絞る、バウンス!」
シールドでトリオンの分散を押さえ込んで威力を高め
なおかつ、固くすることで反発を強めるようにし
シールドとグラスホッパーも
アステロイドと同様に分割できるため
同様に連鎖上にし続けて、超高速移動していた。
ちなみに、先ほど言った2つを併用し続けるのが天翔。
それは両方を生かしたものであり
グラスホッパーとシールドの起動の程度を制御でき
その上、自身をシールドで覆い続け
常に、それによる防御を解かなくて済むという利点があるからだった。
グラスホッパーを強めにした場合
ある程度、グラスホッパーにはない
シールドによる「硬度」と「それによる反発」を増させ
「位置移動」が可能となり
受けた攻撃や防御なども全て
己のトリオンも加えながら丸ごと跳ね返すグラスホッパーとできる。
シールドを強めにした場合
ある程度、シールドにはない
グラスホッパーによる「反発力」と「位置固定」と
「位置固定による性能の強化」を増させ
跳ね返すには至らなくとも
衝撃波も攻撃も防御も触れたことによる影響も
全て無効化する反発力を帯びたシールドとでき
これによって、空中でも動かない足場として
位置固定したその上に立ち続けることが可能となる。
位置固定させたシールドというのは、これによるものである。
ちなみに使用者は、それに乗り
意図的に強める度合いを変えることで空中移動させることも可能。
それらを1つのトリガーとして起動させることで
上記のことを顕著に強めたトリガーとして起動することが可能となる。
位置固定させたものの方が威力が強い理由は
動かさない場合は
より安定な状態で、常にそこにあればいいだけなので
その起動させた位置から
移動させる際に要する「トリオンの消費」が減り
その分、シールドを強めることに集中できるからである。
太刀川「このくそ!!」
東「やられた。
忍田さん、地下水道を経由して一気に行くつもりだ。
それに、シールドを解くのに時間がかかる」
忍田「ああ。
こちらでも状況は把握している。
迅の予知通りだ」
地下水道を進む先、そこにいたのは…
天羽「…待っていた」
ちょうど通る場所へ仁王立ちする天羽だった…