第4章 過去
恵土「もしもいたら、自ら消えて死のうとする。
だからこそ…要らないって思った。
消そうって、自ら自分を殺そうとした。
そうすることで自らを律して、護り抜こうって…
でも、そんなのされたって嬉しくもない…
逆に悲しくて辛くて、どうしようもなくなっちまう…
私は、バカだ。
それに気付かないほど
相手が幸せに笑っていられることを望んでいた。
それ以外、考えることさえもできないような奴だ…
それでも、できることならやりたい。
必要なら、絶対にやり抜いて行けるようにしたい…
…だからさ、遊真…
ありがとう…^^」
遊真「?何がどうありがとうなんだ?」
恵土「…出会ってくれて、一緒に居てくれて
傍で笑ってくれて、色んな想い出を作ってくれて
色々なことをして、共に過ごしてくれて…
だからさ…
私は、遊真さえいれば何もいらないよ…
最初、助け出してくれたのは有吾だった…
それでも、また再び
それから救い出そうとしてくれる人は、遊真だったんだ…
それだけだったんだ…
他の人は気付くこともなかった。
もしも気付いたとしても
気を使って、話しかけないってバッカだった。
でも、遊真は気付いてくれた…
そして、ちゃんと向き合おうとしてくれた。
他でもない、私にために…
本当に、心からの笑顔を見たいからって言わんがばかりに…
だから遊真、一つだけ伝えておきたい」
遊真「十二分に言われたがな、今までで」
恵土「…遊真、本当にありがとう。
ずっと、愛している。
共にいたい…
私と、結婚して欲しい//(微笑」
そう呟かれる言葉に
遊真「以下同文」
恵土「ちゃんと言おうよ!//;
結構恥ずかしいんだよこれ!!;」
遊真「恵土なら大丈夫だ」
恵土「意味が解らん!;」
遊真「それごと愛している」
恵土「だからなんだそれ!;」
遊真「愛しているからいいんだ」
恵土「わけわからんって!;」
遊真「俺の想いも同じってことだ(キラン」
恵土「私みたいに一から話せぇ!!;」
そうして
ギャーギャーと論争が未だに続くのは、言うまでもなかった…
だが、その心はとても晴れ晴れしたようで…
空もまた、雲も一つとしてなくなり…
綺麗に晴れ渡っていた…