第25章 傀儡(かいらい)
押し黙った理由は、驚いたから…
嵐山「なるほど、それなら(微笑」
冬島「要するに、ヴォルフに協力してもらうと」
風間「今は一体化しているが
また、いつでも分離できるらしいからな」
城戸「…(わざと花を持たせたか、迅」
迅「ピクッ)…やばいな。早まった」
眉間に多少皺を寄せながら呟かれた。
秀次「何がだ?まさか…」
迅「そのまさかだ。
おそらく、恵土も同じことを考えて実行した。
だが…
密度が足りなかった。
現時点では、逆に黒い物質の回復に利用され始めて
操られて攻撃に移るまでの時間が、1時間後に迫った」
そう言いながら立ち上がり
城戸「そうか…
そうなれば、一刻の猶予もままならないな。
各自、臨戦態勢に入れ!
是が非でも食い止めろ!!」
そうして会議が終わった直後…
白い影が、作戦室に入った。
秀次「!…ヴォルフか?」
『済まない。予想以上に密度が固かった。
空間ごと無効化できる密度の半分もないものの
現時点においては私よりも上だった。
回復されるのも最小限に抑えたが
全体量が空間ごと無効化できる密度の1/3となってしまった。
逆に状況を悪化させてしまい、済まない』
迅「気にしなくていい。
それより、鬼怒田さんについて行ってくれ。
多分、お前のトリオンまでは自在に取れないようにしている。
だから、ヴォルフと分離する際に
わざと8割ぐらいと、多めにさせたんだろ?
取られたにしても相当少ない方だって」
『!!』
それに対し、ヴォルフは驚いたような表情をした。
太刀川「よくわかったな」
迅「そりゃまあ、どうみても光の速度だったし^^」
『…ありがとう。恵土を頼む』
迅「言うまでもない。
恵土には散々今まで助けられてきた。
だから今度は…
『俺が救う!』(微笑」
迅「…何で風間さんまで?;秀次は解るけど」
風間「俺も世話になった」
冬島「お。それを言うなら俺もだ」
嵐山「っていうより全員が言ってたよな?^^;」
そう場内が盛り上がる中、時は進む…
戦いの時まで、58分32秒
(12月10日AM4:42更新、751~757(7ページ))