第24章 迅悠一
それから俺は…
最上さんの弟子としてボーダーに入ったこともあり
実際に最上さんに鍛えられたり
恵土の特訓でビシバシ鍛え上げられて
B級にあがって、玉狛第一に入った。
わざわざB級に落としてから
一気に1位になってからA級となり、A級1位になった…
その後の12月11日、最上さんを失った…
また、目の前に居て助けられなかった…
それでも恵土が寄り添ってくれて、本当に助かった…
風刃争奪戦が起こるよりも前…
失ってから3か月以上たった頃…
恵土が20年になった、2011年3月20日…
恵土は20歳デビューということで
風間さんや太刀川さんにからみながらも俺を連れ出し
定食屋で堂々と酒を飲んでいた…
それから終いには赤ら顔になって
机に突っ伏した…
恵土「秀次ぃ…」
迅「…(苦笑&溜息」
そう寝言か、呟きながら微笑む恵土の頭を撫でながら…
気付けば、涙が落ちていた…
迅「あれ…何で、俺…//(ごしごし」
慌てて、腕で涙を拭くのだったが…
今までのことを思い返すと…
恵土が光になってくれたこと…
間違いそうになる俺を、何度でも正してくれた…
いつでも優しく迎え入れてくれて
気付けば…俺の方が身長も伸びていた…
それで
恵土「また抜かれたぁ~!裏切られたぁ!;(ぶうぶう」
ぶうぶう言われたり
恵土「もう私の味方は風間以外いないんだあ~!!;(ぎゅう!」
風間「落ち着いて下さい;」
若干嫌そうな顔をする風間さんに対し
恵土「だって私よりも身長低いままでい続けてるの
風間だけなんだもん!!;
風間以外誰もいないんだもん!!;(涙目」
泣きそうになりながらも、必死にそうすがる恵土…
でも、それまでの修業や日常が
とても満ち足りていて、厳しさの中にも優しさがあって…
本当に…
その想い出にも、今こうしていることにも俺は救われていた…